企画 あらぐさ教室 ・協力 びーんずネット
映画『ちいさな哲学者たち』を観て教育を語ろう
日時 11月27日(日)13時30分〜16時30分
上映(102分)終了後、感想交流を行います。
参加費 無料 / 交流会費 100円
会場 あらぐさ教室(川崎市中原区下小田中1-5-1)
連絡先 Tel&Fax:044-751-0241
Mail:aragusa.kyoushitsu@gmail.com
この作品はフランスの教育優先地区(ZEP)にある公立の幼稚園児(2010年当時4歳)を対象に2年間『哲学』の授業を追ったドキュメンタリー作品です。
劇中、子どもたちはいろんな表情を見せてくれる。教師が子ども達に問い掛けをしながら、考えさせ、議論させる。「好きと恋は何が違うの?」「リーダーって?」「死とは?」「自由って?」など。初めは問い掛けにおぼつかない子ども達。しかし、徐々に発言が多くなり、活発に議論し成長している様子が伺える。自分の見聞きしたこと、体験したことが話題の中心だが、余分な知識がない分、鋭くよく観察していると感心させられる。子ども達の人種、バックボーンも様々で、そこも重要な要素なのかもしれない。
よく日本人は外国人と比べ、思慮深いが自己主張がないといわれますがなぜでしょうか。映画自体はフランスで作られたものですが、作中に登場するのは幼稚園に通う子ども達です。フランスの高校卒業試験(バカロレア)でも必須科目である“哲学”。その目的は知識や学問としての哲学を習得させることではない、そうです。では、何が目的のか。その一つに『自分で考える』ということがあります。考え方を学ぶ為に、“思考の型”を高校で学ぶのだそうです。
6月に上映会を行った作品『はじまりへの旅』でもダイバーシティ(Diversity):多様性について触れ、上映後の感想交流でも議論がなされました。今作品も多様性を考える上で大切な、自分で考える力について描かれています。教育にも多様性が合っていいはずです。果たして日本の教育はこれからどう変わるのでしょうか。
日本ではなかなかこう言った取り組みは賛否両論あり難しいと思います。しかし、子どもの持つ可能性や、お互いを尊重し、考え、議論することが如何に大切なのか、この映画を観てもらえればひしひしと伝わってくるのではないでしょうか。
原題は『Cen'est qu'un début (これはほんの始まりにすぎない)』です。
バカロレアの過去の問題はコチラでみられます。 → トリコロル・パリ
教育に関心のある方はどなたでも参加できます。